四柱推命【基本の考察1】「四つの柱は同等ではない」
お久しぶりです、蓮朋龍と申します^^
こちらのタイトルの意味を詳しく説明させて頂きますと、
四柱推命には生年月日時を基にして算出した
「年柱」「月柱」「日柱」「時柱」というものが存在します。
厳密にはそれぞれの柱が「干」と「支」に分かれますが、
ここでは分かりやすく説明させて頂きますので、
1セットとしてお考え頂ければ幸いです。
このそれぞれの柱の優位性と申しましょうか
強弱とでもエネルギーとでも申しましょうか、
その全てをひっくるめて「同等ではない」と考えるわけです。
では「同等ではない」ことの根拠ですが、
それぞれの柱を算出するに当たって
生年月日時の何をベースにしているかを考える必要があります。
「年柱」であれば生まれた年を基本とし、
「月柱」であれば生まれた月を基本とするというように、
あなたの生まれた生年月日時の
「生年」「生月」「生日」「生時」は
「年柱」「月柱」「日柱」「時柱」それぞれを
算出する上でのベースとなっています。
これがどういう意味で、そう解釈するべきか?なのです。
四柱推命を学ばれている方、
もしくは現在、四柱推命を活用され
鑑定業などを営んでおられる方の中でも
「年柱」に何かしらの意味があるということの
根本や根拠を考えるのではなく
テキストや講義で学ばれたことを
そのまま活用されている方も少なくはないと思います。
これは当然、他の三柱にも言えることです。
確かにそれでも推断は可能ではありますが、
根本や根拠を深く理解されると、
考察や推断の幅は更に広がることと思います^^
ではここでもう一度、「同等ではない」という
タイトルの意味について説明させて頂きます。
ではまず、生年月日時の「生年」と「生月」では
どちらに優位性があると思われますか?
この優位性という言葉の解釈が難しいかもしれませんので、
どちらが親でどちらが子であるか?という言葉に
置き換えてみたいと思います。
例えば生年生月を1970年3月とした場合、
この3月は1970年があってこその3月となりますが、
だからと言って1970年は3月があってこその1970年であるとは言えません。
つまり1970年という親があって、
そこから生まれる3月という子があると考えるわけです。
この時点で優位性は1970年にあって次点に3月があります。
これは他の三柱にも言えることで、
例えば生年月日時を1970年3月10日15時とした場合、
1970年を親とすれば、3月は子となります。
3月を親とすれば、10日は子となります。
10日を親とすれば、15時は子となります。
つまり
「年柱」なくして「月柱」「日柱」「時柱」は存在せず、
「月柱」なくして「日柱」「時柱」は存在せず、
「日柱」なくして「時柱」は存在しないと考えられるので、
「年柱」を最上位とし「月柱」「日柱」「時柱」の順に優位性があり、
もちろん「時柱」は最下位となります。
そう捉えるとそれぞれの柱が対等な関係と考えるのは不自然で、
「年柱」が存在、そしてエネルギー共に一番強く、
次点に「月柱」、その後に「日柱」「時柱」と続くわけです。
四柱を読み解く際に、そしてその生年月日時を有している方の
性格や性質を推断する際に必要なことは、
人間でいうところの「遺伝性」に着目することが大事と言えます。
一般的に上位のものが下位に影響を与えることは道理として当然で、
それになぞらい
「日柱」を自身と考える時、
「年柱」は並びとして直接隣り合っておらず
関りが少々遠いところからご先祖様、家系的影響と考えます。
「月柱」は自身から見て上位で隣り合っており、
関わりが深いところから両親、家族、その他社会性全般と考えます。
「時柱」は自身から見て下位で隣り合っており、
関わりが深いところから子女、子孫、後継と考えます。
では何故、「日柱」を自身と考えるのか?
もし「月柱」を自身と考えるとしたら、
下位である「日柱」を子孫とみるにしても、
更に下位である「時柱」は特に先の見えない未来を
推し量る基準にするにはあまりにも不明瞭極まりないことでしょう。
まだ見ぬ遠い未来に今を生きるあなた自身を基準にして
推断することはとても危険であるばかりか、
不確定要素があまりにも多過ぎると考えられます。
そして「年柱」が上位で隣り合っていることから
両親と考えることはさして問題ではないのですが、
少なからず家系的には関わることの多い
祖父祖母という関係性を無視している推断は、
あなたを生んだ両親を推し量る上であまりにも
情報が皆無となることに問題があります。
こう考えると、「年柱」を自身、
もしくは「時柱」を自身として考えた場合、
「月柱」を自身と考える以上に問題は大きくなることが
何となくでもイメージできることと思います。
「日柱」を自身とすることはあなたが関わるであろう人間関係、
そして社会に相応することからとても自然なことだと理解できるでしょう。
これが「年柱」「月柱」「日柱」「時柱」それぞれに
意味を持たせている根本理論であり、
上位の柱が下位の柱に影響を与えていることから
「四つの柱は同等ではない」の理由であると考えます。
持論の域は超えませんが、
四柱推命式全体のバランスが良かったり強い吉星を持っていながら、
実際に辿ってきた人生行路に紆余曲折がみられる時は、
特に「年柱」の家系的影響に
よろしくないものがあるのかもしれないと考えることができますし、
「年柱」が良くても、それを継承する「月柱」が
素直にその継承を引き継げないような並びとなっていれば、
それは当然、自身である「日柱」に影響があるものと考えるべきです。
四柱は単なる記号の羅列ではありません。
上位にある生きた情報を
どう捉え、どう考え、どう答えを出し、どう生かすかという
子孫にまで生き続ける遺伝情報でもあります。
もし四柱推命式を読み解く上で、
マニュアルにも無いことで悩まれるようなことがありましたら、
その生きた情報を家系的イメージで捉えて導き出されてみて下さい。
その一人の人間の壮大なストーリーと軌跡が
必要以上の答えを教えてくれることでしょう^^
今回は四柱推命における基本の考察①として書かせて頂きました。
今後もこうした考察を書いていく予定ですので、
お時間のある時にでも足をお運び頂けましたら幸いです^^
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