四柱推命【基本の考察4】「月令を得るとは前だけを見ている元気な子供のよう」
こんばんは。
蓮朋龍と申します^^
この度は四柱推命における専門用語となります
「月令を得る」ということについての考察を述べさせて頂きます。
「月令を得る」とは四柱推命式中にある季節を意味するところが
自分にとって後押しの作用を起こす状態を言います。
また「時勢を得る」とも言い、その時代、その時期、その時間が
あなたに順風を呼び込むこととなります。
例えば季節が「夏」の場合に、
あなた自身が「夏」を好む性質だとしたら、
その季節に一番、思考や活動が活発になることとなります。
当然、他の四季にも通じることではあるのですが、
この好むというのは、あなたの感覚、感情、思い、思考などに
ポジティブな状態を生み出すので、
そこから生まれる結論や発想、行動は当然、
あなたにとってポジティブなものとなります。
これは特別な状態を除いて
ほぼ一生涯を通じてあなたの持って生まれた性格や性質に
密接に関わってくることとなります。
言い換えれば、ある季節では特に思考や活動に停滞が生まれることもあります。
これを四柱推命の専門用語では「月令を得ない(時勢を得ない)」と表現します。
月令は四柱推命式の特定の場所が担っており、
生まれ持ってある季節を司っています。
具体的には「月支」がその場所となります。
月柱自体が生まれた月より算出される柱となるため、
何月生まれかによって、その時期の季節が
四柱推命式中に影響を与えているとするわけです。
季節には春夏秋冬と、
その季節間の移ろいを意味する曖昧な時期「土用」があります。
分かりやすく書きますと、
「春→土用→夏→土用→秋→土用→冬→土用→春」
とこんな感じになります。
土用は前の季節と次の季節が次第に変化していく状態となるため、
色で例えるなら「中間色」のような感じとなります。
この度は「月令を得る」ことの影響についてお話させて頂きますので、
四季と土用についての詳しい解説はここでは触れません。ご理解下さい。
イメージとして、夏を好む人が「月令を得る」ということは
夏の時期に後押しを得て勢いが増すことを言い、
反対に「月令を得ない」ということは夏以外の時期をみて勢いが弱まり、
通常発揮できるであろう力に及ばなくなることを言います。
では本題に戻ります。
今までの説明をそのままイメージされると、
「月令を得るということは、その人にとって得意な時期であり、
後押しが得られるのだから良いに決まってるのでは?」
と思われるでしょう。
はい。そうです。
しかしそれはあくまで「その人にとってのみ」のことでしかありません。
極端な表現となりますが、
歓喜の声を上げ、浮かれてはしゃいでいるような状態が
「月令を得る」ということでもあるので、
確かにポジティブ志向で恐れを知らない、
また常に自分はツキが回っていると信じて止まないのも
「月令を得る」ことの特徴となります。
これは生まれた時からこうした性格なのではなく、
こうした人格形成がされるきっかけや背景が特に成長期に用意されている、
または人に好かれやすい、何かと助けてもらいやすいという状態が
人生全体において起こりやすいので、
「月令を得ている」人は失敗や間違いの経験が少なくなる傾向にあります。
もしかしたら人道的、社会的に間違いと指摘されるようなことであっても
その人を取り巻く環境、特に人間関係においては
その間違いが指摘されることもなく、後押しを受けることが多いので、
本人はそれに気付かず、人生の常識的な活動となってしまうこともあるわけです。
これはとても危険なこととなります。
特に幼い頃からその常識の中にあり、
そして大人となってその常識の中で社会活動をし、
その活動を咎めるような人間関係が周囲に生まれにくいということは、
その本人にとっては正論であり正義であり、
微塵も疑いなく自信に満ち溢れているからです。
季節の力を得るというのは、
その本人にとって馴染み深く、とても心地の良い状態となるので、
その時流をうまく生かし人道的かつ社会貢献の道を選ばれれば、
一代にしてそれなりの社会的地位、
もしくは希望する夢を達成することができるでしょう。
しかし弱みは逆境を知らないことによる免疫力や抵抗力の低さが挙げられ、
自信を根本から覆されるような出来事に遭遇すると、
感情的になったり自暴自棄に陥ったりする場合もあります。
四柱推命式から読み取れる「個性」と呼ばれる特徴は千差万別ではありますが、
どういった性格であろうと、どういった運命に置かれようと、
「その一つ一つの事象や出来事は、あなた自身を成長させるための智慧である。」
ということを常に意識することが大切です。
些細なことにも感情をブラされない忍耐力を養い、
一過性で終わるような単純な壁であったとしても、
それすらも学ばず同じ壁に何度も直面するようなことがないように、
小さい変化にも気付けるよう人生を俯瞰できる目を養いましょう。
「月令を得る」ことは一つの個性の表れであり、
その特徴を生かした生き方も当然ありますが、
自分にとって何が足りないのか?
何をどう理解し、これからの人生に生かすべく智慧にしていくべきか?
それを考え実践していくことにおいては誰にも差はなく、
社会的立場や年齢に関係なく全ての人が「平等」であると考えます。
自信は絶対的な正解を導き出すものではなく、
今までの経験に基づいた考察から、
より正解と思えるような答えを導き出した時に、
どれだけその自信を発揮し、そしていかに行動に繋げられるかが大切なのです。
その小さな一歩を踏み出す自信を心から応援致します^^
最後までお読み下さいましてとても感謝致しております。
あなたのこれからの人生の歩みの中で、
迷いが生まれた時にでも生かされて欲しいと心から願っております。
0コメント